2021/10/27 22:00
ガーリック(Garlic)の語源は、アングロサクソン語で槍を意味する「Gar」と、ネギを意味する「Leek」を組み合わせたものだそうです。
アングロサクソン語は、5世紀から12世紀(日本では、古墳時代から鎌倉最初期に相当した期間)を中心にイングランドで使われていた現代英語の祖語(源となっている言語)にあたる言葉で、ニンニクの先端や葉の形状が槍に似ていることから、このような言葉が使われたと考えられます。
日本における“ニンニク”の語源は、有効な作用があるものの強烈な臭いがあるので、その臭いを『耐え忍ぶこと』という意味を込めて「忍辱」という仏教用語が語源となっているそうです。興味深いことにイギリスで使われた言葉である“Leek”という言葉にも、「eat the leek(屈辱を忍ぶ)」という慣用句があり、同じ「忍ぶ」というニュアンスが出てきます。
遠く離れた日本とイギリスで共通のニュアンスを持った言葉が出てくるというのは、驚きを隠さずにはいられないですね。
